2006年10月23日

「Pumpkin Scissors」第19話 雑感

 いま日本でいちばん読まれている月刊少年誌、月刊少年マガジンという桧舞台を得て、ついに始まった新連載。
 GREATからの途中移籍連載ということもあり、詳細な既出データのまとめページまで用意されております。
 これがまた未読者のみならず、ファンなら必読の充実した内容。
 尿瓶の死天使ロゼッタちゃんの名前なんて、公式ではここが初出じゃないでしょうか?
 まだ未読の愛読者諸氏は購読をお早めに!

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2006年10月21日

「Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)」 Episode:03「其は貴きものなりて」

 オーランド伍長の抱える闇「不可視の9番」と対をなすアリス少尉の命題「ノーブレス・オブリージ」(貴族の義務)が初めて提示されるお話。
 これはやがてこの作品の大きなテーマの一つへと育っていくわけですが、この段階におけるそれは、まだほんの萌芽といったところ。
 原作未読の視聴者諸氏は、今後の彼女の生き様をとくとご覧じろ。

 それはそうと橋の下で宿無し生活をしているらしい伍長について、帝国軍部にはまともな兵舎すらないんかい! というツッコミは原作当時からしてあったわけですが、当方考えるに、伍長は自らの意思で敢えてあの暮らしを選択しているんじゃないでしょうかね?
 ある種の怪物へと仕立てられた己が異常性を誰よりも自覚し、いまだ戦時の悪夢に囚われ続けている伍長にとって、安穏とした兵舎での生活なんて、恐れ多いどころか罪深いとすら感じてるんじゃないかなぁ、とか。
 あとは例の機関から少しでも離れた場所にいたいという、ある種の危機感のあらわれでもあるのかもしれない。
 ちょいと妄想が過ぎますか?

 原作ではもっと後からの登場であるはずのマルヴィン三公女も、早々に揃い踏み。
 おお、これは意外!
 ついでに少尉の婚約者の存在もほのめかされ、やはり原作とは多少異なる展開。
 今回はほんの顔見せ程度のご出演でしたが、黒髪の長姉ソリス、金髪の次姉エリス、ご両者とも大変麗しくも愛らしいご婦人方であらせられますので、後の再登場が今から楽しみ。
 あと公式サイトで公開されたソリス姉さんの設定資料、たまらん艶っぽさなんですが!

 今回はアリス少尉の心の成長を主軸とした会話劇に注力していた分、原作にもあった終盤での救出劇の強引さをフォローしきれていなかったのが、多少残念といえば残念なところ。
 今話の演出では、伍長の力が古代ギリシア演劇でいうところの「デウス・エクス・マキナ」(ラテン語で「機械仕掛けの神」の意。出てくるだけですべての問題を解決する全能の存在。転じてご都合主義を揶揄する言葉)に過ぎる印象が強くなってしまっているのが惜しいなー、と。
 我ながら贅沢な話だとは思うのですが。
    
 そして次回、ついに我らが姐さん、ウェブナー技術中尉が登場。
 今からそのご尊顔を拝める日を楽しみにお待ち申し上げております!
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2006年10月13日

「Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)」 Episode:02「戦災復興部隊」

 まずなにはともあれ、ウォルキンス子爵役の谷山紀章氏、GJ(ゴッド・ジョブ)!
 猟奇趣味に浸る変態貴族の好演、堪能させていただきました。
 特にメイドさんたちを嬲ってる時のドSい演技なんぞは、もう本当に嫌ったらしくて大変よろしゅうございましたな、ええ。
 癪に障るような言い回しの芝居が白眉。
 
 本編の方も大筋で原作に忠実かつテンポの良い展開で大変に良好。
 原作既読者の大半が期待していたであろう「我々はっ」「おっぱいだっ」のやり取りこそ割愛されてしまったものの、今回の改変の方がより話の主旨に沿った展開で納得できるものだったので、これはこれでという印象。
 確かにあの展開の方が後のアリス少尉の台詞にもより説得力が生まれますし、なによりメイドさんたちの晴れやかな笑顔と共に語られる後日談が素晴らしかったしネ!

 また今回削られた一連の場面は、また別エピソードで語られるのでは?との話もあるようですので、それならばそれで大いに期待したいところ。コリーヌ・セロー監督の「赤ちゃんに乾杯!」みたいな話になるんでしょうか?

 とにかく現時点では原作を非常に尊重して制作されていることがよくわかり、原作愛読者としても観ていて非常に嬉しくなる出来映え。
 全体として平均値の高い堅実な演出が、原作の作風に合致してよりよい効果を生んでいるように思います。
 この調子でなにとぞ、コンゴトモヨロシク……
posted by dynamite at 21:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

「Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)」 Episode:01「不可視の9番」

 天高く馬肥ゆる秋。
 ……だが、本当に肥え太るのは馬だけかな?(←無駄にシニカルな笑みを口の端に浮かべつつ)

 いよいよTV放映が開始されたアニメ「パンプキン・シザーズ」
 こちらでもサンテレビやKBS京都でほぼリアルタイムでの視聴が可能とあって、ホッと一安心。
 他の関西U局系列である奈良テレビ放送、びわ湖放送、テレビ和歌山では放映したのに、よりにもよって上記2局だけを華麗にスルーした「あまえないでよっ!! 喝!!」みたいなことになったらどうしてくれようかなどと、ひぐらしのく頃に悶々としていたのも、今となってはいい思い出。

 てなわけで、まずはアニメ放映開始を大いに言祝(ことほ)ぎつつ、第1話「不可視の9番」の感想なんぞを徒然と。

 話の流れとしては原作における序章「All Hallow's Eve.」(意味は「万聖節前夜」……すなわち「ハロウィン」)を、ほぼそのまま再現。
 1話の中に収める為の取捨選択で切り捨てられてしまったエピソードも多少あったものの(特にヴォルマルフ中尉の心の機微を示す演出がほぼ削られてしまっていたのが残念)、原作未読かつ初見の視聴者にもすっきりとわかりやすい構成に仕上がっていたと思います。
 作画も高品質、演出も過不足無くテンポ良し。
 まずは上々の開幕!

 主演の伊藤静さんと三宅健太氏は、共に役柄との親和性バッチリ。
 どちらもほぼ違和感のない声と演技で嬉しい限り。
 その脇を固める面々も演技力の確かな方ばかりで、これまたナイス。
 個人的にはマーキュリー号の中の人である小川一樹氏の見事な駄犬声に感動。
 ただの犬を演じろってだけでも大変なのに、あの「気の抜けた風船のような声」で鳴く絶倫ファイヤーのトボケ声を演じなきゃならないってんだから、その労苦たるや、まさに推して知るべし。ガンバレ、小川さん超ガンバレ!
 あとモブキャラもいいところですが、オレルド准尉とマーチス准尉に絡んできた酔っ払いを演じられてた方(残念ながら演者識別不明)の演技、味があってイカしてましたなぁ。
 あー、こういう絡み方するおっちゃんいるいる! みたいな。
 
 大谷幸氏の劇伴も期待通りの出来栄えで素晴らしい。
 音楽がいいと、それだけで画面の面白さが何倍にも跳ね上がりますかんね、映像作品は。
 主題歌やメインテーマもまたしかり。
 高橋洋子さんの主題歌「蒼の炎」は、かなり直球のヒーローソングしてて意外といえば意外でしたが、やっぱり歌声に物凄いパンチがあって耳に残りますやな。さすが!
 あとEDの「マーキュリー★GO」もぶっとんだ歌詞でイカスなぁと思って調べてみれば、作詞担当はマイクスギヤマ氏。
 「アニマル横町」のOP「飛んでもNothing」を作詞した、あの人か!
 超納得! イヨッペビーム!
 なお、巷では今後シリアスな引きで終わる話であのEDだと余韻とかブチ壊しじゃね? つーご意見もあるみたいですが、それって原作でもステッキン曹長が果たす役割そのまんまなので、二重の意味で素晴らしいと思いました。
 気に入った! 家に来て伍長をファックしていいぞ!

■Pumpkin Scissors 無駄知識

 マー君ことマーキュリー号の名前の由来は、ローマ神話における商業神メルクリウスの英語読み「Mercury」から。
 ギリシア神話における伝令神ヘルメスとも同一視され、翼のついた兜を被り、2匹の蛇が巻きついた魔法の杖「カドゥケウス」(ラテン語で「伝令使の杖」の意)を手にした青年の姿であらわされる。

 なおヘルメスは大神ゼウスとマイアの間に生まれた子であり、オリンポス十二神の一柱。
 生まれたばかりで太陽神アポロンの牧場から牛50頭を盗み出すなどの図抜けた才覚をあらわし、父ゼウスに大いに寵愛された。
 神々の伝令役の他、死者(特に英雄)の魂を冥府へと誘う死神としての側面も持ち、またゼウスの密命を受けて百眼の魔神アルゴスを暗殺したりもしている。
 これらの挿話から商業と盗人と旅人の守護神とされ、信仰を集めていたとかなんとか。

 まさに情報の運び屋たる軍用伝令犬に相応しい名前というわけでありまして……
 まぁ、もっとも当のマー君にはそんなイメージ、これっぽっちもないわけですが。
 どっちかというと恋愛と性愛の神クピド(ギリシア神話ではエロス)ってカンジじゃね?
posted by dynamite at 00:37| Comment(5) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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