2006年10月21日

「Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)」 Episode:03「其は貴きものなりて」

 オーランド伍長の抱える闇「不可視の9番」と対をなすアリス少尉の命題「ノーブレス・オブリージ」(貴族の義務)が初めて提示されるお話。
 これはやがてこの作品の大きなテーマの一つへと育っていくわけですが、この段階におけるそれは、まだほんの萌芽といったところ。
 原作未読の視聴者諸氏は、今後の彼女の生き様をとくとご覧じろ。

 それはそうと橋の下で宿無し生活をしているらしい伍長について、帝国軍部にはまともな兵舎すらないんかい! というツッコミは原作当時からしてあったわけですが、当方考えるに、伍長は自らの意思で敢えてあの暮らしを選択しているんじゃないでしょうかね?
 ある種の怪物へと仕立てられた己が異常性を誰よりも自覚し、いまだ戦時の悪夢に囚われ続けている伍長にとって、安穏とした兵舎での生活なんて、恐れ多いどころか罪深いとすら感じてるんじゃないかなぁ、とか。
 あとは例の機関から少しでも離れた場所にいたいという、ある種の危機感のあらわれでもあるのかもしれない。
 ちょいと妄想が過ぎますか?

 原作ではもっと後からの登場であるはずのマルヴィン三公女も、早々に揃い踏み。
 おお、これは意外!
 ついでに少尉の婚約者の存在もほのめかされ、やはり原作とは多少異なる展開。
 今回はほんの顔見せ程度のご出演でしたが、黒髪の長姉ソリス、金髪の次姉エリス、ご両者とも大変麗しくも愛らしいご婦人方であらせられますので、後の再登場が今から楽しみ。
 あと公式サイトで公開されたソリス姉さんの設定資料、たまらん艶っぽさなんですが!

 今回はアリス少尉の心の成長を主軸とした会話劇に注力していた分、原作にもあった終盤での救出劇の強引さをフォローしきれていなかったのが、多少残念といえば残念なところ。
 今話の演出では、伍長の力が古代ギリシア演劇でいうところの「デウス・エクス・マキナ」(ラテン語で「機械仕掛けの神」の意。出てくるだけですべての問題を解決する全能の存在。転じてご都合主義を揶揄する言葉)に過ぎる印象が強くなってしまっているのが惜しいなー、と。
 我ながら贅沢な話だとは思うのですが。
    
 そして次回、ついに我らが姐さん、ウェブナー技術中尉が登場。
 今からそのご尊顔を拝める日を楽しみにお待ち申し上げております!


posted by dynamite at 00:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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