
その第1弾がこれだーッ!
ソフトバンクの書籍関連会社、ソフトバンククリエイティブ社の擁するライトノベルレーベル「GA文庫」
この度アニメ化もされる「神曲奏界ポリフォニカ」シリーズなどで有名なそのGA文庫から先日、我らが馬場卓也先生、初のオリジナル作品が上梓されました。
その名も「真田十勇姫!」
真田ユキオは同級生の羽山マキに片思い中の、いたって平凡な男子高校生。
だが、ある日を境に彼を襲う奇怪な夢や、不可解な現象の数々。
その極めつけとして、たまたまマキと下校を共にする機会を得て胸躍らせるユキオの前に、巨大なガマガエルが現れた!
しかもそのガマガエル、何故か愛らしい少女の声でユキオのことを「殿」などと呼び始めたものだから、さあ大変!
かくして、真田ユキオの前に次々と運命に導かれた乙女たちが集い、ここになんとな〜く愛と戦いの火蓋が切って落とされた!
もちろん、当人の意思はブッチギリで無視して!
だが、ある日を境に彼を襲う奇怪な夢や、不可解な現象の数々。
その極めつけとして、たまたまマキと下校を共にする機会を得て胸躍らせるユキオの前に、巨大なガマガエルが現れた!
しかもそのガマガエル、何故か愛らしい少女の声でユキオのことを「殿」などと呼び始めたものだから、さあ大変!
かくして、真田ユキオの前に次々と運命に導かれた乙女たちが集い、ここになんとな〜く愛と戦いの火蓋が切って落とされた!
もちろん、当人の意思はブッチギリで無視して!
まあ、題名を読めば一目瞭然ですが、戦国武将・真田幸村の末裔の元に、講談物などで有名な真田十勇士の子孫である女の子たちが集まって、てんやわんやのラブコメ開始ーッ! ってな物語。
ユキオくんの身辺には誓いの赤鈴に導かれて、猿飛佐助の末裔であるくのいち少女マシラを始めとした十勇士の末裔たちが殿の御身をお護りせんとばかりに続々集い始めるのですが、肝心の当人はまったく普通の暮らしぶりで、誰かから護られるような覚えもなし。
これはおそらく殿に本懐を遂げさせよということに相違ないと得手勝手に思い至った十勇士たちは、超絶の忍法・秘法を使って、あの手この手で彼の恋愛成就の為に動きはじめる。
書いている人が人だけに、いつユキオくんが無限器を手に入れて「ワシは阿邪羅王の生まれ変わりぞーッ!」などと叫びつつ6000度の火柱で恋敵を焼き殺し始めるかとヒヤヒヤしていましたが、さすがに内容は普通に明るいラブコメディーでした。チッ!
ですが馬場卓也先生は、たとえ美少女ゲーム原作のノベライズ仕事であろうとも、隙あらば怪獣大決戦とか妖怪大戦争を仕込まずにはいられないという因果な業病持ち。
このオリジナル作品でもその稀有なボンクラぶりは健在というか……むしろ悪化?
なにせ第2章の題名からして「放課後の怪竜大作戦」であるからして。
そこで「怪竜大決戦」かよ! などとツッコめる人間が、このライトノベルを購読してくれている可能性はゼロに等しいかと思います、先生!
あと伊賀忍者の女頭目の通り名がサニーで、その正体が音楽教師の千葉マユミ先生(あだ名は千葉ちゃん)であるとか、十勇士の一人・椿ミヨは元温泉旅館の仲居にして射撃の名手という「湯煙スナイパー」であるだとか、一々挙げれば枚挙に暇がありませんが、もう本当に目立たんところでやりたい放題だな、アンタは! としか!
ちなみに表紙と挿絵を担当されているのは成瀬裕司氏。
って、「快刀乱麻」のキャラクターデザインとかしてたお人じゃねえかー!
実にキャッチーなイラストの数々を描きおろして下さっています。
スゲエ! がぜんライトノベル感が増した!
馬場卓也さんはかの方の住む方角に向かって、朝夕3回は礼拝すべきだと思いました。
さて、最後に肝心な話をひとつ。
この小説、実は題名に偽りありで、劇中十勇士の子孫は4人(エピローグのロシアから来た少女を含めても5人)までしか揃っていません。
いっちょ、よろしくお願いいたします!
参考リンク:GA文庫「真田十勇姫!」