
愛読者諸氏が待ちに待ってた最新巻、ついに発売開始であります。
というか帯に書かれていたのですが、すでにシリーズ累計120万部を突破してたのか! スゲエ!
やはりアニメ化&月刊連載の効果たるや、恐るべし。
今巻では、現在も月刊少年マガジン誌上で連載中の長編「カルッセル編」がスタート。
陸情2課のエリート諜報員、「冷淡なヴィッター(コールド・ヴィッター)」ことヴィッター少尉と、彼にとっての「運命の女」であるフラウス・フランシア伍長の関係を主軸に、国境の街カルッセルで繰り広げられる静かなる諜報戦。
街を牛耳る「国境警備隊」と「装甲列車」、そして見えざる「何か」に怯え続ける住人達。
回転木馬の名を冠する街に蠢く不穏な陰謀に、アリス少尉とオーランド伍長はどう立ち向かうのか?
第20話「Cold Ruler」から第24話「廻る街(2)」までをずずずいっと収録。
そして毎度恒例のお楽しみ、インターバルは、今回も怒涛の17ページ超!
中でも特筆すべきは、帝国一のほのぼの夫婦、ラーヴィンス家に仕える特命メイド、ロザリィ嬢の縦横無尽な大活躍(主にマムシ殺し)だ!
つーか、なんだその愛らしいやり取りは!
貴様、俺の海兵隊を(性的な意味合いにおいて)どうするつもりだ!
今回は特に本編が陰鬱で殺伐とした内容が続いていた為、このコメディーパートが殊更に際立っている印象がありました。
とかく必見であります。
また今巻は本編への加筆修正も半端なく、ああ本当に身を削って描いているのだなあ、としみじみ。
くれぐれも身体には気をつけて、その熱筆を揮い続けてほしいところ。