2010年07月06日

「Pumpkin Scissors」第13巻発売!


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 今更の紹介で恐縮ですが「Pumpkin Scissors」最新巻、絶賛発売中でございます!

 ついに幕を開けた「西方諸国連盟合同会議」
 しかし一見華やかなその祭事の水面下では、無数の毒蛇が昏い謀略の牙を研ぐ。

 帝国の生命線ともいうべき「カウプランの特許」解放を目論見むローデリアを始めとした西方諸国。
 謎の計画を遂行すべく不気味に暗躍するビロゥズ率いる「銀の車輪結社」
 その結社の支援で帝国への復讐の機会を伺う亡国の遺児たち「抗・帝国軍(アンチ・アレス)」
 そしてあらゆる謀事の鍵となる帝立科学研究所「カウプラン機関」

 帝国が薄氷の条約によって得た、つかの間の平和。
 しかし覆い隠された国家の腐敗はここに来て破滅的な何かの到来を予感させるに十分なものだった。
 執政部と軍部の対立をはじめ、アリス少尉たちの所属する陸軍情報部ですら堅固な一枚岩ではありえない。

 そしてアリス少尉とオーランド伍長にも、それぞれ思わぬところから危険な魔手が迫り来る。
 果たして陸情3課の面々は、これらの局面にどう立ち向かっていくのか?
 ついでにセッティエーム姫に一夜の戯れとばかりにお持ち帰りされたマーチス准尉はどうなってしまうのか?!
 ええい、知るかバカ! いっそ眼鏡割れろ、あの皮(以下、不穏当な発言につき検閲削除)

 というわけで、今まで登場した重要人物総登場の「西方諸国連盟合同会議編」が本格始動。
 まずは様々な組織が各々の思惑で密かに蠢く様が描かれます。
 そして今回判明した諸々の設定によって、帝国が置かれている現状というものが随分と鮮明になって来ました。同時に、国家としておっそろしくヤバげな状況であることも。
 とにかくあちこち危うい綻びだらけで、今にも破裂寸前の風船さながら。
 その風船に破滅の針を刺し入れようと目論む奸物には事欠かない今、合同会議の行先はますます剣呑です。

 また、今巻ではアリス少尉に崇敬の念を抱く2人の強烈なキャラクターが登場。
 それが「大空へ舞い上がるようなバカ」こと『蒼華聖剣隊』所属・ハーケンマイヤー三等武官と、陸情1課『第2の曲剣』所属・マーウィン分隊長。
 共にマルヴィン家に連なる貴族の出として「斬り裂きし者”L”」の誉れ名を奪うべくアリス少尉に挑んだものの、その鮮やかな剣技の前に敗れ去った2人。
 2人の胸中に芽生えたのは自らを打ち倒したアリス少尉に対する尊敬すら超えた崇拝の気持ち。
 ただし、その有様はまったく対極のものとして。
 ハーケンマイヤーのアリスLOVEな熱血バカっぷりは息詰まる陰謀劇における一服の清涼剤(いや……劇薬か?)ですが、マーウィン分隊長の妄執すら感じさせるそれは、今後どのような事態を招くか、実に危うい予感。

 毎度恒例の単行本描き下ろしインターバルでは、ロジャーお付きの特命メイド・ロザリィさんの底知れないメイド技術の一端が明らかに!
 つーか、本当に一体何者なのだ、君は。
 そんな彼女のけしからん狼藉に隠れて、密かに「白薔薇」なる白銀の甲冑が登場。
 今巻の表紙でアリス少尉が纏っているそれだと思われますが、はたして今後、それがどのような形で再登場するのかも楽しみに待ちたいところ。

 それからカラーページのプルミエ姉さんはちょっと傾国の妖婦すぎますよ!
 少年漫画誌の限界を突破しちゃう! その調子で頑張って!
 負けるな、我らのセッティエーム! あと、ついでにもげろマーチス!


posted by dynamite at 01:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする