2004年08月08日

「斬魔大聖デモンベイン 機神胎動」(古橋秀之)

ニトロプラス製作の荒唐無稽スーパーロボットAVG「斬魔大聖デモンベイン」
その前史的物語を、あの「サムライ・レンズマン」の古橋秀之がノベライズ。

原作は「クトゥルフ神話」+「スーパーロボット」という組み合わせが楽しい作品だったが、この小説にはそこにまた更なる役がつく。つまり「19世紀末」というオカルト&SF的においしい時代設定と、蒸気機関が最先端科学として万事に用いられるSF的世界観……すなわち「スチームパンク」!

若き日の覇道財閥総帥・覇道鋼造、復讐に生きる”死霊秘法の主”アズラッド、可憐な少女の姿で悠久の時を生きる最強の魔導書アル・アジフ、そして自らを”科学の騎士”と任ずる発明家にして女性ジャーナリスト、オーガスタ・エイダ・ダーレス。
物語はこの4人を主人公として、邪神を信奉する魔術結社D∴D∴(ダークネス・ドーン)との世界を股にかけた戦い、そしてプロトタイプ・デモンベイン誕生の瞬間を描いている。

古橋秀之の文章は相変わらず過不足なく、そのうえリズムがよくて読みやすい。構成の妙もまた然り。

ただし、いみじくもあとがきで作者自身が述べている通り、この作品の本当の面白さは「ぬおおおお、くらえ邪神ッ! 科学の力、蒸気パーンチ!! 」という、ただその一点に集約される。転じて、そういうモノを面白がれない向きの方にはまったく相容れない小説ということになるので、その点くれぐれもご注意されたし。


posted by dynamite at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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