2005年06月25日

マガジンGREAT 7月号 雑感

 近所のコンビニが前号から急にGREATを入荷しなくなり、ガックリな昨今。
 そのかわり、今まで入荷してなかった本屋で見かけるようになりました。
 これが世に聞く「質量保存の法則」というヤツですか?(違います)



■Pumpkin Scissors/第13話「甘い罠(トリック・イン・トリート)(W)」

 連載期間にして実に8ヶ月(!)にも渡る長編エピソード「舞踏会編」もいよいよクライマックス。
 今回はアリス少尉が背負う「貴族」としての誇りと孤独、そんな彼女と共にあろうとする伍長や3課の面子の優しさと心意気が胸に迫るイイ話。
 
 たとえアリス少尉が決闘という思い切った手段によって侯爵の断罪を行おうとしても、死すらも覚悟している民衆側からすればどちらも憎むべき「貴族」には違いないわけで。
 侯爵との一連のやりとりが他愛のない茶番劇に見えたとしても、むべなるかな。
 今回はそんな猛りたつ民衆たちをどうやって食い止めていたのかを説明するところからスタート。

 やはりレオニール・テイラーは今回の事件を裏から操っていた人物の1人らしく、なにやら相当にきな臭いことを画策している様子。アリス少尉というイレギュラーさえなければ、きっともっと容易く事を進めていたことでしょう。
 個人的にはこれもまた「銀の車輪結社」絡みの謀略のひとつで、その主な目的は「帝国」の経済を牛耳ることができる経済管理庁長官という最重要ポストの交代劇辺りにあるのではないか、などと推理しているわけですが。
 この当て推量が的を得ているかどうかのQ.E.Dは今後の展開を待ちたいところ。

 あと今回は特にエリス&ソリスお姉さま方がビッシバシと嵐の中で輝いておられてスバラしい!
 ああ畜生、どっちもホントにいい女だな、おい!
 とにかくマルヴィン家のご令嬢は例外なく覚悟完了した女性ばかりで、お前によし、俺によし、うん よし!(Mmm good!)ってなもんで。
 ちなみに例の「生意気なおっぱい」ってのは、「ツンとお高くとまった胸」=「ロケットおっぱい」ってな意味の隠喩なのではないかと当方愚考する次第。
 というか、あの緊迫した状況下でも、あの手のギャグを平気で挿し挟んでくる岩永先生のバランス感覚が当方は大好きです。ええ。
 
 で、今回の決闘でアリス少尉の気高い矜持とそれに伴う「貴族であるがゆえの孤独」が一層浮き彫りになったわけですが、それを救うのが前回散々悩み傷ついた伍長であるという展開がまた、熱くてよろしいな!
 共に他人が踏み込めない領域(伍長にとっては「不可視の9番」、アリス少尉にとっては「貴族」)があるのを認めつつも、それでも同じ3課の仲間として貴方を守りたいという、その覚悟。
 これは確かにアリス少尉でなくともグッと来まさぁね!

 そして事態は一気になだれ込むように次号へと続く。
 次でいよいよ「舞踏会編」は幕を閉じるとのことですが、はたしていかなる結末が待ち受けているのか、今から剋目して待ちたいと思います。

 あ、あと最新単行本第4巻8月17日発売予定ですよ、奥さん!
 愛読者の皆々様方におかれては、今まで以上に気持ちのこもった「がんばれ念波」を送るが吉。
 あと、一番面白かった漫画に「Pumpkin Scissors」が選んであるアンケートハガキも忘れずにネ!
 
■かっちぇる♪/最終話

 やはり公式戦の試合結果はアッサリと流し、その後の礼子たちの人生に焦点を当てた最終回に。
 いや、実にこの作品らしい幕引き。

 今までもバレーの試合展開そのものよりも、その過程で引き起こされるそれぞれの感情の繊細な揺れ動きの描写にこそ、この漫画の白眉があったわけで。
 自分に自信が持てなくて、ささいな事ですぐ落ち込んで。そんなことで落ち込む自分にまた落ち込んで、ってなことを繰り返し、少しずつ成長していった主人公・礼子や仲間たちの等身大の青春模様が切なくも眩しい作品でした。

 舞台となった長崎の風俗描写も極めてきめ細やかで、そういう現地出身の人でないと描けないであろう描写がビシバシと登場してたのも、ノスタルジックな作風にあっててよかったですやね。

■FURLONG!/最終話「長い直線の涯てに」

 こちらもついに最終回。
 以前から何度も書いている通り、主人公・一騎がプロ騎手になってからの面白さは大変力強いものがあり、これからいくらでも面白くなりそうなところだっただけに残念。

 ちなみに今号での岩永氏の作者コメント「連載開始時、楽しみとのコメント心強かったです」は、この作品の作者、栗田卓也先生に向けて寄せられたものですね。
 「Pumpkin Scissors」の連載開始前、同じく作者コメントでそのようなメッセージを寄せておられたのです。
  
■red Eyes/第33話「クラスプト・レター」

 歴戦の勇士ファビオ・マセッティ少佐の壮絶な最後と、その死に殉じた教導師臨編マセッティ支隊の散りざまを切々と描写した熱い一編。

 軍隊ものや歴史ものでは馴染み深い、気高い志に殉じて全滅する部隊の悲劇。
 老兵は確かに死んだが、その魂は次の世代へと確実に受け継がれた、というお話。
 いかにもな浪花節ではあるが、当方、そういうのに滅法弱いんです。ええ。

 ゼップ・ジルベノウ少尉もまた主人公ミルズ同様、死者の想いを背負って戦う男であり、それだけに両者が敬礼して向かい合う黄昏のラストシーンは感慨深い。

■武打星/第7話

 千載一遇のチャンスを逃し、またもや下っ端スタント生活に逆戻りかと思いきゃ、あの調子のいい鬼監督、徐明が再登場して事態は急転直下。
 新たなヒロイン、ジジ・ユェンを加えて新章がスタート!
 ただし、新作映画のスポンサーはヤクザまがいだわ、武術指導は因縁のある子華(ジーワー)だわで、相変わらずその前途は多難。

 新ヒロインのジジは完璧すぎてイマイチ感情輸入のしづらかったリンホウと違い、最初っからドジっ娘全開で親しみやすいキャラクター。
 極度の上がり症のせいで実力が発揮できず、酒を飲むと本来の輝きを取り戻すというお話的にも動かしやすそうなキャラだけに、今後どう武の物語に絡んでくるのかが楽しみ。
 
■SAMURAI7(サムライセブン)/原作:黒澤明(「七人の侍」より) 作画:周防瑞孝

 次号から始まる新連載ですが、なんとあのアニメ「SAMURAI7」のコミカライズですよ!
 なんですとー?!
 いやー、これにはビックリした。

 まず「マガジンGREAT」でアニメのコミカライズものを連載するということにビックリして、次にそのタイトルで2度ビックリ。
 なにせ講談社でこの手のコミカライズものは「マガジンZ」「マガジンSPECIAL」が一手に担ってたようなイメージがあったもので。

 原作アニメの方はつまみ食い的にしか拝見してないんですが、次号予告のカットや公式サイトで公開されている抜粋カットなどから推察するに、ただ原作を右から左への安易なコミカライズにはなっていない様子。
 原作ファンからすれば当然賛否両論あろうかとは思いますが、とにかく楽しみです。


posted by dynamite at 21:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらでは初めましてです。某サイトでは有難うございました。

ロケットおっぱいに「なるほどー!」と大合点して思わすカキコミをば
ワタクシのボギャブラリではイマイチ説明できなくて
滾るナントカを持て余しておりました…!

外国の王からもラヴコールを受けるマルヴィン一族の気高さは、
女子供にいたるまでも浸透してるというならば
チョイ出の当主や末弟もカッコイイのかなと
なにげに再登場を期待したりします。
Posted by スケロク at 2005年07月01日 00:43
 ようこそ、スケロクさん!
 当記事にコメントありがとうございます!

 当方の愚にもつかないおっぱい考察、お役に立てたようで幸いです(笑)
 
 アリス少尉の父親は現マルヴィン家の当主であり、おそらく帝国中枢に近しい人物の1人かと思われますので、今後の展開如何によっては思わぬキーパーソンとしての再登場もあるかもしれませんね。

 次期当主と目されている末弟のアレン君は、マルヴィン家の和み系としてアリス少尉もデレンデレンなのではないかと勝手に想像。腹違いの弟ながら、きっと姉貴風ビュービュー吹かせているに違いない。
Posted by 爆弾パンチ郎 at 2005年07月01日 21:35
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