2005年07月28日

続・新「あまえないでよっ!!」を?倍楽しむ方法

 さぁ、今回はいつにも増してネタだらけですので、さっそくレッツ&ゴー!

■ホッケーマスクの殺人鬼

 冒頭で千歳たちが観ているビデオ「チェーンソー・マニアック」に登場するホッケーマスク姿の殺人鬼。
 ネタ元は当然ホラー映画の代名詞、「13日の金曜日」シリーズに登場する不死身の殺人鬼、ジェイソン・ボーヒーズくん。

 劇中で千歳が言っていた通り、実はジェイソンはそのシリーズ中でチェーンソーを手にしたことはありません。
 チェーンソーを手に若人を殺しまくっていたのは、トビー・フーパー監督の傑作「悪魔のいけにえ」に出てきた人の生皮を剥いでマスクにしている猟奇殺人鬼、レザーフェイスの方。
 どちらも有名でインパクトのある殺人鬼だった為、イメージ的に混同され、そのまま定着してしまったものと思われます。

 さらにこちらも千歳の言っていた通り、ジェイソンが今や彼のトレードマークともいえるホッケーマスク姿になったのは、シリーズ第3弾「13日の金曜日 PART3」から。
 1作目では実はジェイソンそのものがほとんど登場せず(そもそも劇中殺しまくっていたのはまったく別の人物)、2作目ではただのズタ袋を被っての登場だったのであります。
 あのホッケーマスクは「PART3」での犠牲者から頂戴したもの。よっぽど気に入ったのでしょう、以後は宇宙船の中(「ジェイソンX」は近未来が舞台)までずーっとあの姿。

■千歳が借りてきたホラービデオタイトルのネタ元

 ここでは比較的わかりやすくてマニアックなタイトルをば。

「キラー・オブ・グリーンレタスX」→ 「アタック・オブ・ザ・キラートマト」

 「アタック〜」は、ある日突然大量のトマトが人間に襲い掛かってくるという、その筋では有名な不条理SFホラーコメディー。
 トマトまみれになって死んでいく人々がくっだらないことこの上ない作品ですが、海外ではカルト的人気を誇る映画で、なんと5作目まで続編が作られているというのだから、世の中わからない。

 「〜グリーンレタス」はたぶん題名から判断するに殺人レタスの話なのでしょう。しかもこっちまでシリーズ5本も作られてんのかよッ! 
 
「三千人の殺人者」→「2000人の狂人」

 「血の魔術師」との異名を持つハーシェル・ゴードン・ルイス監督作品。

 呪われた村(実は村人が全員亡霊)に迷い込んでしまった不運な若者たちが、おぞましい手段の数々で次々と嬲り殺しにされていくという壮絶なゴア(残虐)映画。

 カーニバルの余興として、ゲラゲラ笑いながら若者たちを血祭りにする村人たちの異様な明るさに背筋の凍る一本。

■ホッケーマスクの殺人鬼から逃げ出す逸剛たちの背景

 最初のヤツはいわずもがなジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」

 次にハリウッドデビューも果たした国際的怨霊スター「リング」の貞子さん。

 その次の墓地はよくある怪奇映画の定番スポットですが、おそらくロメロ監督の記念すべき初ゾンビ映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から。

 で、続く「栗栖樽湖キャンプ場」は、「13日の金曜日」の舞台「クリスタル・レイク」のパロディー。

 最後で何故かいきなりデパートの中っぽくなるのは、またもやロメロ監督の「ゾンビ」の舞台がショッピング・モールだったことに対するパロディーとみた!

■いきなり血のシャワー×3

 突然挿入される演出のまったく同じシャワーシーン。
 とつぜんシャワーから血が噴き出して「キャー!」ってのが×3回。

 これは演出そのものが「ゴースト 血のシャワー」のパロディー。
 幽霊船ものの佳作として近年リメイク(2002年に製作された「ゴーストシップ」がそれ)もされたことのある一本です。
 まぁ、どちらにせよドマイナーな作品には違いないので、わかりにくいったらありゃしませんが!

■不自然な家族劇

 横長のテーブルに家族が並んで座っての異様な食事光景は森田芳光監督のブラックなホーム・コメディー映画「家族ゲーム」のパロディー。

 背景の書き割りが倒れてしまう演出は、ドリフコントのそれを連想しますやね。

 あと、個人的には悪夢的な現実と非現実が交錯する不条理系ホラー映画として「ジェイコブズ・ラダー」辺りも連想。

■千歳「ねぇ、知ってる? ゾンビって……」

 実はその時代時代の大衆を象徴する政治的アイコンとしての意味も込められてるのよ、ってな講釈が続いたのではないかしらん?

 ロメロ監督曰く、第1作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」におけるゾンビは、ベトナム戦争反対運動や黒人差別反対運動などの敗北した革命の象徴。
 第2作「ゾンビ(原題:ドーン・オブ・ザ・デッド)」では、消費社会に洗脳され、特に必要もない消費を盲目的に繰り返す一般大衆の象徴。
 第3作「死霊のえじき(原題:デイ・オブ・ザ・デッド)」では、レーガン政権下で急速に右翼化するアメリカ合衆国国民を象徴していたとのこと。

 ちなみにもうすぐ公開を控えたロメロ監督のゾンビシリーズ最新作「ランド・オブ・ザ・デッド」のゾンビが象徴するものは、9.11テロ以降のアメリカだそうで。これまたスーパーヘビーウェイトなテーマでんな。


posted by dynamite at 21:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
次のタイトルは
第三の「あまえないでよっ!!」を?倍楽しむ方法
と見たっ!
Posted by なべさん at 2005年08月01日 17:05
 さすがはなべさん!
 当方もそのツッコミを待っていた!

 ご明察通り、題名のネタ元は勝新太郎主演の「悪名」シリーズからでございます。
 ステッキーですよね、八尾の朝吉っつぁん。
Posted by 爆弾パンチ郎 at 2005年08月01日 21:40
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