2005年11月01日

マガジンGREAT9月号&11月号 雑感

 掲載がずいぶん遅れてしまいました。ご勘弁を。

 ともあれ今号は「Pumpkin Scissors」が3度目の表紙Getでございます! めでたし!
 そして取りこぼしてしまった前号の雑感とまとめて、いざ参る!


■Pumpkin Scissors/第14話「甘い罠X」、第15話「甘い罠Y」
 
 作者の思惑をも超えての大長編となってしまった「舞踏会編」も、ついに完結。
 悪戦苦闘の甲斐あって、かなり読み応えのある重厚かつドラマチックなエピソードとなったものの、やはり連載期間にして1年以上は長すぎたのもまた事実。
 この辺はやはり、隔月連載のツライところであります。

 大祖父伝来の秘剣「届かざる左の護剣(マン・ゴーシュ)」によって、アリス少尉の決闘もついに決着。
 殺す気マンマンで戦っていた相手にすら爽やかな余韻を残すアリス少尉の見事な逆転勝利っぷりが気持ちいい。

 事件の収拾の仕方も3課の誰一人が欠けても成立し得ない大変納得の行くもので、各々の奮闘が連鎖していく過程が見事でした。
 どうしてもアリス少尉のドラマチックな活躍にばかり目を奪われがちですが、今回はあのマー君ですら獅子奮迅の大活躍だったわけでして。
 燻し銀なハンクス大尉の援護射撃と准尉コンビの頓智者っぷりもナイス。

 で、若獅子ことレオ様ですが、最後の最後に見事なサイコさんっぷりを発揮。
 なにもかも完全無欠であるが故の無邪気な残酷さ。
 彼にとっては民衆の悲壮な暴動も、それによって巻き起こされたであろう血の惨劇も、暇つぶしの余興を彩るほんのスパイスにしか過ぎなかった、と。
 ”ゲーム”の難易度を上げる為、わざと杜撰な行動までしてみせる、その狂気。
 まさに狂い獅子。
 「銀の車輪結社」ですら扱いかねている様子のこんなトンデモ紳士に目をつけられてしまったアリス少尉と陸情3課の今後やいかに?

 今回のお話で伍長とアリス少尉は各々の立場を見つめなおし、また一つ互いに成長を遂げたわけですが、その陰で今だその目的や全容すら伺えない危険な敵も本格的に牙を剥き始めたのが気になるところ。
 アリス少尉の2人の姉、ソリスお姉さまとエリスお姉さまの大活躍と大おっぱいも大変麗しゅうございました。またのご登場を心よりお待ち申し上げております。

 ……あっ、そういや「妾」の人、結局出てこなかったYO?!

■SWORD GALE(ソードゲイル)/第1話

 佐藤信先生による新連載。
 中世ヨーロッパに酷似した架空の大陸・イグラウを舞台にした、剣と謀略渦巻く鋼鉄の英雄叙事詩。

 渋い! とにかくド渋い!
 マガジンGREATの誌面にしっくりと馴染む燻し銀の渋さ。
 いわゆる架空戦記などに分類される鉄の匂いがするエピック・ファンタジー。
 
 初回は主人公である騎士フレイが、奇想天外な戦略と秀でた武勇をもって母国フェレー王国での騎槍試合に優勝してみせるところからスタート。
 国王の庶子でありながら王位継承権を持たない彼は、ただ愛する国とその民を守りたいと願う高潔の士。
 次期王位継承権を持ちながら生来病弱な義兄、王太子リーヴィンに仕える騎士としてただ平和を願う彼だったが、強大なベルジェ帝国による侵攻が始まり、いやおうなく戦火の渦中へと身を投じて行くことに。

 まずはフレイの爽やかな人柄と機知に富んだ戦略家としての側面をアピール。
 小国フェレーの内外の状況を軽く説明し、強大な帝国との戦端が開かれるまでを描き、次号へと続く。

 架空戦記マンガとして面白くなっていきそうな予感。
 今後、敵味方双方に魅力ある人物の登場を期待しております。

■武打星/第8話、第9話

 なんだか今回はジジがドエラい萌えっ子な顔つきになっててビックリだ!
 あからさまにヒロインヒロインしてて素晴らしい。

 武たちの映画撮影もいよいよ佳境。
 次第に現場がお祭りのような熱い高揚感に包まれていく様子が、よく描かれています。
 大勢で一つの目的に向かって共同作業する時の醍醐味のひとつですやね。

 今回、子華からアクション監督としての素質があると指摘されていた武ですが、今後はそちら方面で活躍する展開が待っているのかも。

■グミ・チョコレート・パイン/最終話

 大槻ケンヂ氏原作の自伝的悶々青春小説コミカライズ版もついに完結。
 
 高校生活最後の夏、母校で放送室ジャックまで起こしてブチあげた「脳髄ダイヤ」ソロライヴ決行の日。
 ライヴ本番直前、観客席に同級生の姿が1人もないことに深い失望感を覚えるケンゾーたち。
 時を同じくして、美甘子も「マクベス」の大舞台へと向かう。
 それまで自分たちが懸命に打ち込んできたバンド活動は、決して無駄なんかじゃないと、胸を張ってライヴ本番に望むケンゾーたち。
 大勢の観客が見守る大舞台で、己の持って生まれた才覚を威風堂々と発揮する美甘子。
 まったく異なる場所で行われる二つの舞台は、やがて一つの奔流となってそれぞれの結末へ……
 はたして森は動くのか? ケンゾーたちのトホホな青春が迎える顛末とは?

 原作の持つ生々しいほろ苦さや悶々とした切ない青春模様を、適度にギャグを織り交ぜて軽妙にアレンジしていたマンガ版も、ついに幕切れ。
 一時の「祭り」が終われば、何事もなかったかのようにまた味気ない日常が戻ってくる。
 それでも挑み続ける者には、きっと他人には得難い何かが残るのでは、ということなのでしょう。

 誰しも皆、なんだか上手くいかねーよなー、と毒づいたり、たまに図に乗ったりもしながら、それでも人生は続くのだ。


posted by dynamite at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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