2008年04月01日

「Pumpkin Scissors」第9巻発売!


pumpkin scissors #9.jpg
 単行本にして3巻に跨る大長編「国境の街カルッセル編」がついに完結!
 第30話「Merry…」から第34話「Called Vitter」までを収録、長きに渡った物語のトリを飾るに相応しく、分厚く読み応えのある一冊となっております。

 いやー、それにしても今回のカルッセル編におけるストーリーテリングの巧みさときたら!
 最初は何が敵なのかすら判らないエスピオナージ・サスペンスから入って、やがて徐々に解き明かされて行く災厄の正体、そして謀略の狭間に消えた不器用な男女の悲恋に、いまだ旧弊を抱える帝国と躍進めざましい共和国との対比、そして伍長の心身を蝕む「命を無視された兵隊」の禍々しい影に、危機を経て更に強くなるアリス少尉と伍長の絆。
 幾重ものストーリーラインが重層的に絡み合い、やがて大きなうねりとなって1つのテーマへと収束されていく、その手練手管の鮮やかさ!

 登場人物たちはいずれも互いの思想や行動に影響を与え合い、より希望に満ちた明日へと歩みだす。
 誰が欠けても到達しえなかった未来、気づけなかった想い。
 起こった悲劇は変えられず、犯した罪は消えずとも、明日はより良くできるはず。
 このカルッセル編、改めて最初から通読してみると、より感慨深く胸に迫るものがあります。

 いや、それにしても、本当に味のある男になったもんだなぁ、「冷淡なヴィッター」!
 今回の描き下ろしインターバルで加筆されたラストシーンの独白(しかも冒頭のフランシア伍長の独白シーンと対になっている!)がまた、切なくも暖かくていいんだ、これが。

 あと前巻予告より待望の陸情2課長のラインベルカ少佐は、毒蛇もかくやのプリティーフェイスに、かなりステキな人生観の持ち主のようで、これまた流石っつーか、なんつーか。
 さて、今後どのように物語に絡んできますことやら?

 アリス少尉と伍長も、改めて互いの絆の在り方を見つめなおす契機ともなった、今回の事件。
 ですが2人が背負った十字架はあまりに重く、その行く先はあまりに暗く。
 2人の行く手にはまだまだ数多の試練が待ち構えていること必定。
 この先どのような未来が待っているのか、我々読者もハラハラと見守っていきたいところです。


pumpkin scissors 8&9.jpg
 ちなみに前回と今回の表紙に隠された、とある仕掛け。
 それぞれ単体では遠くを見つめているように見えるヴィッター少尉とフランシア伍長。
 ですが、互いの瞳の先にあったものは……いやはや、なんとも粋な計らいで。


posted by dynamite at 20:43| Comment(3) | TrackBack(0) | 爆弾パンチ郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
更新お待ちしておりましたー!

8巻と9巻にそんな秘密があったとは・・・
早速やってみます!
素敵なことを教えていただいて有難うございました!m(_ _)m

9巻の最終話は・・・本誌の方で見た際に
余りに感動して本を取り落としそうになりました。
縋る伍長と支える少尉が、凄く凄く良かったです(><。)
(その絵を思わず自分でも描いてしまいました;;)
お互いに、これからももっともっと寄り添っていってくれたらと
願わずにいられません。
ヴィッター少尉が、
あの答えにたどり着けて本当に良かったと思います。
少尉と伍長であること・・・そしてあの二人を
助けていってくれる存在になって欲しいです。

今回も准尉達はいい味出していましたね。
現在の連載・・・また色々と動き出しているようですが
とにかく伍長が救われるようにと、
そして少尉といつまでも一緒にいられるようにと
心から思います。

まだまだ連載が続きますように・・・!!!!!!!!!!
Posted by あくあ at 2008年04月02日 23:28
 春先は無駄に逃避エネルギーが高まるので、軽くBlogデザインをいじってみたりしました。
 あとは喜び勇んで購入した「Mr.DRILLER Online」のあんまりと言えばあんまりな対戦バグに軽く絶望してみたりとかネ!
 くそぅ、もう「無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ」が発売されるまでは、「アーマード・コア フォーアンサー」と「世界樹の迷宮2」だけやっとく!

■あくあさん

 当記事にコメントありがとうございます!
 また、嬉しいお言葉をいただき、本当に恐縮至極です!

 表紙の秘密については、岩永先生が自らの掲示板にその旨書かれていましたので、実際に試してみた愛読者諸氏も多いのではないでしょうか?
 なんとも粋な演出とほとほと感心したので、当記事にも記載してみた次第です。

 アリス少尉と伍長の関係もまた一歩前進した感がありますが、お互いそれはそれはややこしい事情持ちなので、このままハイすんなりというわけにもいきませんでしょうなぁ。
 はたして、どうなりますことやら。
 できる事なら、誰にとっても幸せな結末が待っていて欲しいものですが。
Posted by 爆弾パンチ郎 at 2008年04月03日 23:03
あくあです、こんばんは。
度々すみませんm(_ _;)m

岩永先生の掲示板なんてあるのでしょうか;;
ネットですか?だとしたらどちらでしょうか??
調べてみたものの分からなくて・・・;;
もし宜しかったら教えてください(><;)
ご無理でしたら遠慮なくそう仰ってくださいませm(_ _)m

表紙・・・あの後早速試してみて更に感動しました。
フランシア伍長の気持ちが伝わってくるようで(><。)
岩永先生は伏線の張り方といい、細部までこだわってらっしゃって
また女性の気持ちの繊細な表現がお上手でいつも感心します。

あ、前回のコメントでちらっと書きましたラクガキですが・・・
URLに貼っておきますので
お時間のある時にでもご笑覧下さいませ;;m(_ _;)m
Posted by あくあ at 2008年04月15日 03:48
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